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全休。だらだらと起床して、中国語を申し訳程度に勉強して、夕方からネタの練り直し。中々出来ない。終わったら英語会へ行こうかと思っていたが、行けず。結局8時過ぎに終了したので、新宿へのバスに乗って、コクーンタワーのブックファーストへ行った。店内をブラブラしていると、一人のお爺さんが僕の読みたい本棚の前に立ち、本を読んでいる。遠慮なくズケズケと本を取ってもいいのだが、他にも見たい場所があったので後回しにした。

しばらく経ってからその場所へ戻ると、まだそのお爺さんは居た。仕方ないと思って本を取ろうとした時、「ブリィイイイッッ‼︎」という音がした。耳を疑った。この爺さん、放屁しやがった。こんなにも接近した人間がいるにも関わらず。爺さん、微動だにしない。表情一つ変えない。目を疑った。耳も目も疑わせやがる、聴覚視覚狂わせる化け物だこいつは。嗅覚までは狂わされたくないので、鼻の息を止め、別の場所へと向かった。あの歳までいくと、もう人生に於いて恥じらいなぞ無いのかもしれない。他人を完璧な他人として扱いすぎだ。もしかしたら、自分でも驚く程の音が出て、恥ずかしさの余り思考停止状態に陥ったのかもしれない。そう考えると少し可哀想だ。真実はただ一つだが、分からない。お爺さんがSNSで「本屋で放屁なう」などと呟いてくれていれば分かるけども、分からない。本屋を後にした。

 

「オレたちはみな雑踏行き交う通行人」-人間交差点/RHYMESTER